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スカリン先生の健康だより(2017年5月号) 


「スカリン先生の健康だより」では、流行性の病気の予防方法や対応方法など、健康に関する情報をコラム形式でご紹介していきます。

 

赤ちゃんの便秘。まだまだ未熟な意識的な排便

●便秘症とは?
便が出にくく「その頻度は、週に3回以下、5日間以上出ない」ことです。また、毎日あっても、排便時に痛がって泣く、肛門が切れて血が出るような場合も、そう見なします。

●赤ちゃん=乳児(1歳未満児)は、反射的な排便
乳児期では、主に直腸(肛門直前の腸)に、うんちが溜まったらすぐ排便します。うんちの容量が、直腸、肛門に物理的刺激を与え、排便となります。便秘対策に、肛門刺激が有効なのは、この物理的刺激です。生後4 週頃、その頻度が1 日3 ,4 回なのは、うんちが溜まったら、反射的に排便してしまうからです。一方、排泄欲を充分に果たす、意識的な排便機能は、まだ充分に働きません。また、週1回のうんちでも、元気で問題なさそうな赤ちゃんもいます。何故でしょうか?

●随意筋と不随意筋
自分の意志で動かすことが出来るのが、随意筋、主に横紋筋から成ります。横紋筋を細かくほぐし顕微鏡で見ると、規則正しい明暗配列の縞模様が見えます。姿勢を整える、腹筋や背筋等は骨格筋で、それが随意筋です。意識すれば、人は良い姿勢を保てるでしょう。
自分の意志で動かすことが出来ないのが、不随意筋、主に平滑筋です。顕微鏡で見ると、横紋筋みたいな明暗縞模がなく、平滑に見えます。反射的な排便は、平滑筋の働きです。

●3つの意識的な排便項目
1・いきみ:横隔膜や腹筋で腹圧を上げ、便が溜まった直腸を、チューブのように搾り出します。
2・肛門括約筋:内肛門括約筋は平滑筋です。ある程度便が貯まると、反射的に内肛門括約筋が緩みます。すると便意をもよおし、横紋筋からなる外肛門括約筋で肛門を締め、排便を防ぎます。排便したければ、意識的に外肛門括約筋を緩めます。
3・便が出る方向:直腸と肛門の長軸方向を一直線上にすると、便が出易くなります。座った姿勢で、体幹を少し前屈みにすると、その長軸方向がほぼ一直線上になり、重力も加わり、排便に適します。寝たままでは、直腸と肛門の長軸方向が、くの字に曲がります。例えば、大きく膨らんだゴム風船の口を、少し折り曲げるだけで、空気の出が悪くなるでしょう。それと同様に、便は出にくくなります。

●それでもいきんでしまう
生後6ヶ月までの赤ちゃんは、よくいきんだり、うなったりします。睡眠時も、顔を真っ赤にいきみます。しかし、意識的な排便はうまく作動しません。いきみに必要な腹筋は、まだ発達途中です。寝たままの姿勢では、直腸と肛門の長軸方向が、くの字に曲がり排便に適しません。また、母乳を飲むと軟便状態になり易く、固形に比べ排出しにくいのです。

●それでも、注意すべき便秘症に伴う症状は?
1・身長, 体重の伸びが悪い
2・何度も吐く
3・便に血が混じる
4・おなかがはっている
5・触るとおなかにかたまりがある
6・機嫌がずっと悪い
7・元気がない、食欲がない 等々がある時は、医療機関へ受診して下さい。

 

母子健康手帳Forever

母子健康手帳Foreverは、母子健康手帳に関する話題や出来事などを隔月で提供するコラムです。
時には親の視点で、時には保健師の視点で、時にはママ友の視点で、気軽に読める読み物として綴っていくコラムとなっています。
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スカリン先生の健康だより☆バックナンバー

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・小学校入学前の運動習慣が、小中学校の骨折を防ぐ?(2017年3月号)
・おちんちんについて(2017年2月号)
・もし赤ちゃんが発熱したら(2017年1月号)
・こどものあざは消えるの?(2016年12月号)
・児童虐待とは?(2016年11月号)
・ロタウイルス胃腸炎を予防しましょう(2016年10月号)
・赤ちゃんがB型肝炎ウイルスに感染すると、将来肝臓ガンになりやすい(2016年9月号)
・夏休みは海外へ(2016年8月号)
・赤ちゃんへ笑顔の話しかけが、言葉の発達を促す(2016年7月号)
・蚊が媒介する感染症の予防(2016年6月号)
・お肌の荒れが食物アレルギーの原因??(2016年5月号)
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・ジカ熱について(2016年3月号)
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・A型肝炎について(2016年1月号)
・低身長症について(2015年12月号)
・心雑音について(2015年11月号)
・B型肝炎について(2015年10月号)
・日本脳炎について(2015年9月号)
・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)について(2015年8月号)
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・おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)について(2015年6月号)
・伝染性紅斑(リンゴ病)について(2015年5月号)
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・アレルギー性紫斑病について(2015年3月号)
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・川崎病について(2015年1月号)
・マイコプラズマ肺炎について(2014年12月号)
・RSV(RSウイルス)と予防法(2014年11月号)
・熱性けいれんについて(2014年10月号)
・デング熱について(2014年9月)
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