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スカリン先生の健康だより(2017年4月号) 


「スカリン先生の健康だより」では、流行性の病気の予防方法や対応方法など、健康に関する情報をコラム形式でご紹介していきます。

 

新生児聴覚検査について

赤ちゃんに生まれつきの聴覚障害のある頻度は、1,000人の出生に1~2人といわれています。生まれつきの聴覚障害が気づかれない場合、耳からの情報に制約があるため、コミュニケーションに支障をきたし、言語発達が遅れ、社会性の発達などにも影響が生じる恐れがあります。聴覚障害はその程度が重度であれば1歳前後で気づかれますが、中等度の場合は“ことばのおくれ”により、2歳以降に発見され、支援開始が3歳あるいはそれ以降になることもしばしばありえます。しかし、聴覚障害は、早期に発見され適切な支援が行われれば、その影響が最小限に抑えられ、コミュニケーションや言語の発達が促進され、社会参加が容易になります。

生まれつきの聴覚障害の早期発見には、新生児を対象とした聴覚検査が有効であり、それには二つの方法があります。自動聴性脳幹反応(Automated ABR)とスクリーニング用耳音響放射(OAE)です。
 自動聴性脳幹反応は赤ちゃんが眠っているときに短時間に実施できますし、正常な反応が得られたかどうかを自動判定します。35dBという、ささやき声程度の刺激音に対しての反応を見ているので、軽度の聴覚障害から発見することが可能です。
 また、スクリーニング用耳音響放射は、刺激音を聞かせ、これに反応して返ってきた音が認められるかどうかを自動的に判定します。この反応が得られた場合には、少なくとも40dB以上の聴力があるとされています。

これらの検査は、出生直後の入院中に行うことが望ましいとされます。その主な理由は、  ①出生直後の赤ちゃんは眠っている時間が長く、検査を実施しやすい。②検査に適した状態(ほ乳直後など)を選んで検査を実施できる。③入院中は、再検査を実施しやすい。④両親への説明に十分な時間が取れる。⑤入院ベッドで検査できるので、検査のための特別な場所は不要である。⑥新生児期は検査結果に影響を与える、滲出性中耳炎が少ない。などです。

聴覚検査の結果は、「パス(pass)」あるいは「要再検(refer)」と判定されます。
「パス」とは、その時点では正常な反応が得られたということで、原則として聴覚に異常がないことを意味します。
「要再検」とは、その時点では充分な反応が得られなかったことを示しています。しかし、これはただちに聴覚障害があることを意味するのでなく、更に検査が必要であるという意味です。自動聴性脳幹反応では約1%、スクリーニング用耳音響放射ではこれよりやや多くが「要再検(refer)」となります。

新生児聴覚検査で「パス」の場合、検査を行った時点では聴覚に異常がないことを意味しますが、その後のおたふくかぜや中耳炎による聴覚障害や進行性聴覚障害などは発見できません。また、非常にまれではありますが、偽陰性(聴覚障害があるにもかかわらず「パス」と判定してしまうケース)の可能性も否定しきれません。このため、「パス」した場合でも、その後の聴覚の発達等に注意することが大切です。

新生児聴覚検査の結果、早期支援を要する児は1,000人中の1~2人と考えられます。早期療育を受けた場合、重度の難聴であっても、知的障害がない場合には健聴児と同じ位の言語力を獲得できているという報告もあります。

参考文献:新生児聴覚スクリーニングマニュアル – 日本産婦人科医会

 

母子健康手帳Forever

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