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医長が教える子どもの健康

インフルエンザにかかったときの異常行動に注意してください(医長が教える子どもの健康 2019年2月号)

年が明けて、インフルエンザが流行期に入っています。インフルエンザにかかった時は、飛び降りなどの異常行動をおこすおそれがあります。(特に発熱から2日間は要注意です)窓の鍵を確実にかけるなど、異常行動に対する対策を徹底しましょう。

インフルエンザの患者さんでは、抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無にかかわらず、異常行動に関連すると考えられる転落死等が報告されています。

異常行動は、
①小児・未成年者の男性で報告が多い、
②発熱から2日間以内に発現する傾向がある、ことが知られています。

異常行動の例としては以下のようなものがあります。
・突然立ち上がって部屋から出ようとする
・興奮して窓を開けてベランダに出て、飛び降りようとする
・人に襲われる感覚を覚え、外に走り出す
・突然笑い出し、階段を駆け上がろうとする
・自宅から出て外を歩いていて、話しかけても反応しない
・変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る など

万が一の転落等の事故を防止するため、服用開始後少なくとも2日間は、就寝中を含め、特に小児・未成年者が容易に住居外へ飛び出さないために、例えば、以下のような対策を講じましょう。
・ 玄関や全ての部屋の窓を確実に施錠する(内鍵、チェーンロック、補助鍵がある場合は、その活用を含む)
・ ベランダに面していない部屋で寝かせる
・ 窓に格子のある部屋がある場合は、その部屋で寝かせる
・ 一戸建てにお住まいの場合は、できる限り1階で寝かせる

ちなみに、平成30年に、タミフルの「警告」の項から、10代の患者に対する原則使用差し控えに関する記載が削除されました。
平成19年にタミフルを服用した中学生が転落死するという事例が2例大きく報道されたことをきっかけに、予防的措置として、タミフルの10代に対する使用は原則差し控えられてきましたが、約10年にわたる科学的な知見を総括し、以下の事実を確認しました。
(1) 抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無又は種類にかかわらず、インフルエンザ罹患時には異常行動が発現していること
(2) タミフル及び他の抗インフルエンザウイルス薬ともに、異常行動の発現頻度は10代と10歳未満とで明確な差がないこと

これらにより、タミフル服用のみに異常行動との明確な因果関係があるとは言えないことが確認されました。

大事なことは、タミフルのみに10代の患者に対する原則使用差し控えの予防的措置をとる必要性は乏しく、抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無に関わらず、インフルエンザにかかった時は異常行動に注意すべきということです。

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